カジノシークレット 出金 時間は11月14日、東京・大手町のカジノシークレット 出金 時間会館でグローバル・サステナビリティ基準審議会(GSSB)のキャロル・アダムス議長から、サステナビリティ報告基準を巡る国際動向およびグローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)の取り組みについて説明を聴いた。概要は次のとおり。
■ GRIスタンダード
GRIは、1997年に設立された国際的な非営利組織である。企業のサステナビリティ報告のフレームワークとして「GRIスタンダード」を作成し、無償で提供している。GSSBは、GRIスタンダードを審議・承認するための、GRIから独立したガバナンス組織である。
GRIスタンダードは、企業が自らの活動の結果、経済・環境・社会に与える最も著しいインパクトを特定・管理・報告することを求める。投資家はGRIスタンダードを用いて報告されたインパクトから、リスクと機会を評価する。
現在、GRIスタンダードは、台湾やエジプトなど一部の国・地域でその使用が明示的に要求されるなど、少なくとも85の国・地域における規制・カジノシークレット 出金 時間・方針等で要求または参照されている。日本では、『ESG情報開示実践ハンドブック』(発行=日本取引所グループ、東京証券取引所)等がGRIスタンダードを参照している。
■ 他のカジノシークレット 出金 時間設定組織との連携
サステナビリティ報告に関するフレームワークは、GRIスタンダードだけでなく、国際サステナビリティカジノシークレット 出金 時間審議会(ISSB)が公表するISSBカジノシークレット 出金 時間や、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)でまとめられたTCFD提言等、多数存在する。このようななか、カジノシークレット 出金 時間設定組織間の連携やカジノシークレット 出金 時間の統合が見られるようになっている。
2022年および24年5月、GRIはISSBとカジノシークレット 出金 時間策定における協働のための覚書を締結した。GSSBとISSBの議長間で定期的に会議を開催するほか、テクニカルチーム間で協議し、温室効果ガス排出に関する要求事項におけるGRIスタンダードとISSBカジノシークレット 出金 時間の共通点および相違点の特定を行った。
サステナビリティ報告の分野で最も野心的なのが欧州における取り組みである。23年7月に欧州委員会が採択した欧州サステナビリティ報告カジノシークレット 出金 時間(ESRS)は、EUの企業サステナビリティ報告指令(CSRD)に基づき、企業のサステナビリティ報告のルールと要件を定めるものであり、域外適用によって日系企業にも大きな影響を及ぼすと予想される。GRIは21年、ESRSの作成組織である欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)と協働することに合意し、ESRS草案作成の段階から緊密に連携してきた。その結果、GRIが長年にわたり開発してきたさまざまなコンテンツがESRSのなかに盛り込まれる形になっている。
このようにGRIはさまざまなカジノシークレット 出金 時間設定組織と連携しており、企業はGRIスタンダードを利用することで、今後世界でどのような開示要請や義務が生じるかを推測し、備えることができる。
■ GRIスタンダードへの日本企業の意見の反映
GSSBは世界の潮流に合わせて、既存のGRIスタンダードを定期的にレビュー、改定している。また現在、生物多様性、労働、気候変動等の項目別スタンダードや、金融サービス等のセクター別スタンダードの作成にも取り組んでいる。日本企業からも積極的に意見を提出してもらいたい。
【ソーシャル・コミュニケーション本部】