永瀬氏

カジノ シークレット 勝て ないは10月24日、人口問題委員会（永野毅委員長、井上和幸委員長、清水博委員長）を東京・大手町のカジノ シークレット 勝て ない会館で開催した。お茶の水女子大学基幹研究院の永瀬伸子教授から、わが国における少子化の状況や企業に求められる取り組みなどについて説明を聴いた。概要は次のとおり。

2021年の「出生動向基本調査」によれば、34歳以下の未婚カジノ シークレット 勝て ない3人に1人が予想のライフコースとして「非婚就業（結婚・出産せず仕事を続ける）」と回答している。若い人の出産意欲が驚くほど落ちている。

■ 課題となる処遇のあり方

こうした要因として00年以降、若年層や女性の非正規雇用が増加し、自立できない低賃金でカジノ シークレット 勝て ないことが大きい。労働力調査によると、日本の大卒女性の中年年齢の中位年収は170万円であり、国際的にも著しく低い。34歳以下の雇用者に占める非正規の割合は、コロナ前の18年時点で、未婚の女性でみると大卒では2割、高卒では5割でカジノ シークレット 勝て ない。年功賃金を得ている男性人口が減少する一方で、労働市場に再参入する女性の賃金が低く、その水準が若者にも波及する。共働きで家族を持つことを見通せる働き方と賃金のあり方を、非正規雇用を含め再考することが重要でカジノ シークレット 勝て ない。

■ 職場規範や働き方の見直し

人口学では、個人の時々の状況に応じた選択のなかで、出産の先送りが生じ、結果として無子・少子化につながるとする。具体的には、子どもを持つことと仕事・趣味などのやりたいこととの競合、共働きでも女性が家事を担うべきという社会規範、内部労働市場にとどまることが有利な労働市場などが、先送り要因と指摘される。子どもを持つコストが不平等に女性に偏らないことが重要でカジノ シークレット 勝て ない。

さらに27～33歳層は、女性のキャリアや結婚・出産について重要な期間であり、この層へのヒアリングは大事でカジノ シークレット 勝て ない。最近実施した聞き取り調査によると、育児休業復帰時の職場環境・風土は以前に比べ大きく改善されたものの、いまだ長時間労働などの正社員の雇用慣行が残っており、育児と仕事を両立するには矛盾する点がなお大きいことが分かった。例えば「お子持ち様」という表現がカジノ シークレット 勝て ないが、こうした認識を改めるには、仕事の配分を明確化し、代替が必要な場合にはその代替者を明確化するとともに、その代替に対し明確に処遇することが必要でカジノ シークレット 勝て ない。

性的役割分業に目を向けると、実証研究では、同僚男性の家事分担が高い職場では、同じ男性の家事分担が増えることが示されている。また共働き世帯では、夫の家事育児分担が低いと第2子の出産が遅延され、持たないことになりやすいが、実際には現在の男性の分担は不十分な状況でカジノ シークレット 勝て ない。職場規範の変革や、規範への影響を評価することも重要でカジノ シークレット 勝て ない。

育休制度は整ったかに見えるが、カジノ シークレット 勝て ない調査によれば、育休が取れると回答しているのは、非正規を含めると無子女性の半数程度に過ぎない。雇用者の誰もが育児のための休業期間を持つことができ、その間も育児休業給付金を受け取り、仕事に戻れるという安心感を持てるようにすれば、出産遅延の解消に一定の効果がカジノ シークレット 勝て ないだろう。

【経済政策本部】