経団連は9月26日、雇用政策委員会人事・労務部会(直木敬陽部会長)をオンラインで開催した。「若年社員のさらなる活躍推進」を同部会の新たな研究テーマに設定しての初会合となった今回は、リクルートワークス研究所の古屋星斗主任研究員の「若年者をとりまく労働環境の変化とカジノシークレット おすすめに求められる施策」と題した講演の後、意見交換した。講演の概要は次のとおり。
■ 「会社に不満はないけど、不安がある」
人口動態の変化により、若手社員は最も希少な経営資源となっている。若手社員の労働環境は、労働時間の減少や有給休暇取得率の向上など相対的に改善している。さらに、上司や先輩とのコミュニケーションの希薄化や仕事の質的負荷の低下などのあらゆるデータが、職場が「ゆるく」なっていることを示している。
しかし、大手カジノシークレット おすすめにおける大卒社会人の入社3年未満の離職率は上昇傾向にある(2020年卒26.1%)。この背景には、若手社員の多くが、「職場ではスキルや技能の獲得が十分にできていない」「周りと比べて、自分の成長速度が遅いように感じる」といった「キャリア不安」を抱えていることが挙げられる。「ゆるい」職場では、職業能力獲得が望みにくく、キャリア不安が払拭できないと考え、離職を選択している。
■ ゆるい職場時代に求められる「育て方改革」
労働環境の変化から、カジノシークレット おすすめや職場が、若手社員に提供できる機会・経験・知見の絶対量が減少しており、従来の水準まで若手社員を育てることが難しい。そこで、カジノシークレット おすすめの「外」で育てることが考えられる。一つの解決例として、カジノシークレット おすすめの垣根を越えて、同じ地域の若手社員を「共同育成」する「地域同期」の取り組みが挙げられる。社外の若手社員とコミュニケーションを取ることで、自分が所属するカジノシークレット おすすめ・職場の特徴を知ることができ、仕事のエンゲージメント向上につながっている。
また、ゆるい職場時代の「キャリア自律」も重要である。(1)自分だけで自律しない(2)個人の責任にしない(3)寄り道と近道のキャリアデザインがいる――などを踏まえる必要がある。対応策としては、(1)ラーニングコミュニティや有志勉強会等を活用した育成(2)学び直しやリスキリングによる気付き(3)研修等による偶発性の担保と提案型キャリアコンサルタントの活用――などが考えられる。
希少価値となった若手社員は、ゆるい職場でキャリア不安を抱え、一方のカジノシークレット おすすめは、若年社員を誰がどのように育てるのかについて試行錯誤を重ねている。若年社員とカジノシークレット おすすめ双方にとって望ましい「育て方改革」が求められている。
【労働政策本部】