カジノ シークレット 出 金 方法の環境委員会(小堀秀毅委員長、野田由美子委員長、宮田知秀委員長)は2023年11月、サーキュラーエコノミー(CE)に関する欧州ミッションでオランダ・アムステルダム市を訪問し、同市のCE政策への取り組み等を聴くとともに意見交換を行った(1月1日号既報)。
現在、オランダでは多くのCE分野のスタートアップ企業が生まれ、CE型の新たなビジネスモデルを構築しようとしている。同市においても、50年までに完全なCEを実現するという野心的な目標と戦略を掲げるとともに、「ドーナツ経済」(注)の考え方を取り入れ、世界に先駆けて循環型の経済社会システムへの変革に取り組んでいる。
こうしたなか、アムステルダム市のソフヤン・ムバルキ副市長とオランダのCE関連スタートアップ企業の来日の機会を捉え、5月13日、東京・大手町のカジノ シークレット 出 金 方法会館で意見交換会を開催した。野田副会長・同委員長はじめ、26社・団体から40人が参加した。概要は次のとおり。
■ ムバルキ副市長説明
私たちは、地政学的不安定さや気候変動等の大きな課題に直面しており、既存のシステムの重大な変革の必要性に迫られている。こうしたなか、アムステルダム市は、「ドーナツ経済」の考え方を取り入れた「アムステルダム・シティ・ドーナツ」構想を採択した。この構想に従い、プラネタリーバウンダリー(地球の限界)を尊重しながら、「社会的に公正で、エコロジカルで、持続可能な社会の実現」を目指し、経済システムの変革に取り組んでいる。
15年に取り組みを開始したCEは、こうした野心的ビジョン実現の重要な手段であり、「50年までに完全なCEを実現する」ことを掲げる。現在、「食品と有機廃棄物」「消費財」「建築環境」のバリューチェーンに焦点を当て、「資源使用の削減」「製品寿命の延長」「リサイクルやエネルギー回収による付加価値の創出」「再生可能な原料への置き換え」といったアプローチを通じて、試行錯誤しながらCE実現に取り組んでいる。
また、進捗状況のモニタリングも重要である。例えば、市全体が消費し、廃棄物として排出する原材料やその他の資材の量を確認することで、変革の効果を判断できる。こうしたモニタリングの枠組みをさらに発展させ、改良していく。
このようなCEを推進するなかで、スタートアップ企業による新しい事業が活発に生まれている。
■ CE関連スタートアップ企業
マダスター(Madaster=循環型建設・建築物の管理用マテリアル・パスポートのITプラットフォームの提供)、サーキュライズ(Circularise=トレーサビリティ管理用のデジタル・プロダクト・パスポートのITプラットフォームの提供)、ボネスーツ(Bonne Suits=サステナブルファッションのアパレル・ブランド)の創業者が、各社の事業内容をそれぞれ説明した。
■ 意見交換
オランダ側からの説明を受け、旭化成、清水建設が自社のCEの取り組みを紹介、その後、他の参加者を含めた意見交換を行った。高額な再生材の利用促進を図るため、環境価値(循環性、脱炭素への貢献等)が適切に評価される制度の必要性、情報開示に関する透明性・公平性に関する課題、企業間の協力や連携から生まれるイノベーションの重要性などについて、活発に意見が出された。
◇◇◇
カジノ シークレット 出 金 方法は、環境委員会を中心にCEの一層の進展に向けた活動を引き続き展開していく。
(注)英オックスフォード大学の経済学者ケイト・ラワース氏が提唱する構想。環境問題や貧困・格差問題を解決しながら、人々のウェルビーイング向上を追求する社会を構築するための新しい経済モデル。アムステルダム市は、同構想に基づいて市政を展開するCE先進都市として知られる
【環境エネルギー本部】