カジノシークレット 出金 速度は5月29日、東京・大手町のカジノシークレット 出金 速度会館で、労働法規委員会労働安全衛生部会(赤瀬裕部会長)と関係するワーキング・グループによる合同会合を対面とオンラインのハイブリッド形式で開催した。厚生労働省労働基準局の小林洋子安全衛生部長から、最近の労働安全衛生行政について説明を聴いた。概要は次のとおり。
■ 個人事業者等の安全衛生対策
2021年5月の建設アスベスト訴訟の最高裁判決を受け、カジノシークレット 出金 速度法(安衛法)第22条に基づく省令を改正(23年4月施行)したうえで、「個人事業者等に対する安全衛生対策のあり方に関する検討会」において、第22条以外の規定のあり方や個人事業者等自身や注文者による措置のあり方等を議論し、23年10月に報告書を取りまとめた。
報告書に基づき、安衛法第22条以外の条文に関する省令改正(25年4月施行予定)や「個人事業者等の健康管理に関するガイドライン」の策定(24年5月28日)に対応した。残る課題は、危険有害作業に係る災害防止に向けた個人事業者等自身や注文者等による措置の検討である。今後、労働政策審議会安全衛生分科会で議論を重ねていく。
■ 一般健康診断とストレスチェック制度に関する検討会
23年6月16日に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2023」(骨太方針2023)や「規制改革実施計画」を受け、23年12月に「カジノシークレット 出金 速度法に基づく一般健康診断の検査項目等に関する検討会」を設置し(2月8日号既報)、構成員によるヒアリングを中心に、これまで3回開催した。今後、(1)女性の健康に関する事項(更年期、月経困難症に関する問診等)(2)現行の健診項目の妥当性(3)新たな健診項目の必要性――を議論していく。
また、22年度の精神障害の労災支給決定件数が年間700件を超え過去最多となる一方、小規模事業場のメンタルヘルス対策は低調で推移している。こうした状況を受け、24年3月に「ストレスチェック制度等のメンタルヘルス対策に関する検討会」を設置した。過去2回の議論では、小規模事業場に対するストレスチェックの義務化や、事業場規模を問わず努力義務である集団分析や職場環境改善の義務化を中心に、肯定・否定の両面から発言があった。引き続き、同検討会で議論を重ねていく。
■ 新たな化学物質規制の施行
特定の化学物質に個別具体的な規制を課す方式から、国が危険性・有害性を確認した全ての物質を対象に労働者がばく露する濃度の低減を求め、その達成手段は事業者が適切に選択する方式に転換するなどの「新たな化学物質規制」が24年4月から全面施行された。
円滑な施行に向けて、(1)皮膚等障害化学物質(注)を製造・取り扱う作業に労働者を従事させる事業者が適切な保護手袋を選択できるマニュアル(2)業界ごとの典型的な作業を対象に、当該作業のリスク評価と必要なリスク低減措置を提示したマニュアル――を作成した。
今後、「化学物質管理強調月間」を展開して新たな規制の定着を図るとともに、(1)労働者の呼吸域の化学物質の濃度を測定する「個人ばく露測定」の精度の担保(2)営業秘密情報の保護に向けた成分名の通知省略のための法令改正――を検討していく。
(注)皮膚・眼に障害を与える恐れや、皮膚から吸収されたり、皮膚に侵入したりして健康障害を生ずる恐れがあることが明らかな化学物質
【労働法制本部】