2014年12月8日
一般社団法人 日本経済団体連合会
一般社団法人 日本経済団体連合会
【経済情勢】
7-9月期のGDP速報の改定値は、1次速報値の-1.6%から-1.9%へと下方修正となった。消費増税後、個人消費の戻りに力強さが欠けている面はあるが、在庫の取り崩しという前向きの動きが成長率を押し下げている面もあり、-1.9%という数字ほど景気の実勢は悪くない。また、民間の設備投資は、法人企業統計では増加していたことから、今回、下方修正となったことには意外感がある。
10-12月期は堅調な企業業績、雇用・所得環境の着実な改善を受けて、プラス成長に戻ると見ている。経済の好循環を広げることで、持ち直しのトレンドを確実にし、国民各層に成長の実感を届けていくことが重要であり、政、官、民の総力をあげてこれを実現しなければならない。企業としても、収益を上げ、創出された収益をもとに賃上げや雇用の拡大を図り、経済の好循環実現に取り組んでいく。
以上