前野氏

カジノ シークレット 銀行 出 金は9月12日、東京・大手町のカジノ シークレット 銀行 出 金会館で生活サービス委員会企画部会（山本ひとみ部会長）を開催した。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授／武蔵野大学ウェルビーイング学部長の前野隆司氏から、生活する人がより幸せになる製品・サービスの開発に向けた、ウェルビーイングを明示的に組み込んだデザインの方法論や、他業種との連携の重要性について聴いた。概要は次のとおり。

■ ウェルビーイングと、カジノ シークレット 銀行 出 金「陽に」考慮したデザイン

カジノ シークレット 銀行 出 金は「健康」「福祉」「幸福」とさまざまに訳されているが、私はより広い概念で「体と心と社会の良い状態」と定義している。

各国で研究が進んでおり、例えば「視野の広さ」「協調性」「チャレンジ精神」「やる気」「思いやり」と、ウェルビーイングとの相関関係・因果関係が明らかになってきた。私の研究分野はこうした研究結果を実際の社会、生活の場面に活用する、すなわち、カジノ シークレット 銀行 出 金明示的に、「陽（よう）に」考慮し、デザインしていくというものである。

近年、カジノ シークレット 銀行 出 金の考え方がデジタル田園都市国家構想に組み込まれたり、民間による表彰制度が創設されたりするなど、官民共に広がりを見せている。

一方で、製品・サービスの設計において、カジノ シークレット 銀行 出 金埋め込むためには、本来の目的以外の価値を見いだし、他分野と連携することが不可欠になる。

カメラを例に取ると、画質や大きさ、重さといった本来重視される視点以外に、コミュニケーションツールとしての役割を考慮し、友人間での写真のシェア機能を付与すれば、カジノ シークレット 銀行 出 金につながることも期待されるだろう。自社だけで検討するよりも、異業種と共に「人々が幸せになる○○」を設計していくことが望ましい。B to Bよりも、B to Cで消費者により近い製品・サービスの方が取り組みやすいのではないか。

■ 「思わず幸せになる○○」のデザイン方法

カジノ シークレット 銀行 出 金は、「身体的」「精神的」「社会的」に良好な状態という、大きく三つの構成要素に分かれる。そのなかの「精神的に良好な状態（幸せ・幸福）」には、「自己実現と成長」「つながりと感謝」「前向きと楽観」「独立と自分らしさ」といった幸せの四つの因子のほか、さまざまな要素がある。まずはこうした点を一つでも満たすような政策・製品・サービス等のデザインを考えていけばよい。その後、現状調査や詳細なデザインを経て実施・実装となるが、さらに効果検証もしっかりと行い、よりイノベーティブな設計を進めていくことが重要である。現在、定量的な評価を行う場合には心理学アンケート等が一番有力だが、将来的には、科学的なデータに基づく客観的な評価も可能になってくるだろう。

また、大企業で取り組むならば、斬新な発想を受け止められる環境づくりが必要になる。

【産業政策本部】