21世紀政策カジノシークレット 出金 速度所(十倉雅和会長)の中国情勢カジノシークレット 出金 速度プロジェクト(カジノシークレット 出金 速度主幹=川島真東京大学大学院総合文化カジノシークレット 出金 速度科教授)は7月23日、シンポジウム「中国の社会構造と国際関係の新展開」をオンラインで開催した。前半では、カジノシークレット 出金 速度委員3人と川島カジノシークレット 出金 速度主幹が講演。後半では、川島カジノシークレット 出金 速度主幹がモデレーターとなってカジノシークレット 出金 速度委員3人とパネルディスカッションを行った。概要は次のとおり。
■ 中国における社会保障制度の持続可能性とその課題(片山ゆきニッセイ基礎カジノシークレット 出金 速度所保険カジノシークレット 出金 速度部主任カジノシークレット 出金 速度員)
中国の社会保障制度は、欧州や日本などの福祉国家体制とは異なり、国による公的保障(公助)よりも、民間保障(共助)や家族、自身の備え(自助)に重きを置いている。人口減少、少子高齢化が急激に進むなか、社会保障関連費、なかでも年金の負担が大きくなっている。中国政府は、年金受給開始年齢の引き上げなどの制度改革を進める一方で、民間保険市場の拡充に向け、新商品の開発を奨励している。
■ 「動員型発展」と農村社会(鄭浩瀾慶應義塾大学総合政策学部准教授)
私は、共産党の幹部と官僚が中心となり、政治動員の手段によって社会を発展させることを「動員型発展」と称している。政治動員とは、共産党の幹部を社会の末端に派遣し、任務の達成を評価し、競わせることである。古くから行われている手法であるが、とりわけ習近平政権で多用されている。典型的な例が貧困脱却キャンペーンであり、農村の生活環境の改善がみられることから、農民から政策への不満はみられない。
■ 「新冷戦」時代の香港の国際関係(倉田徹立教大学法学部教授)
「新冷戦」的な政治と国際関係の激変のなかにあっても、習国家主席は従来の香港経済の優れた特徴を維持したいと考えている。しかし現実には、香港の強みであった自由と中立性が揺らぎ、欧米との関係も悪化するなど、中国自身による政策転換によって香港経済は翻弄されている。香港は、欧米諸国や不動産業に依存してきた経済構造を大きく転換し、例えば、中国式現代化に適応するために、隣接する広東省やマカオとの経済融合を図るなど、新たな活路を見いだす必要がある。
■ 頼清徳新政権の発足と米中台日関係(川島カジノシークレット 出金 速度主幹)
5月に行われた頼清徳総統の就任演説では、中国への依存度を下げる経済政策、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)を意識した安全保障政策など、蔡英文政権が推し進めた政策を継承する発言がみられた。中台関係をみるうえで重要なことは、中国が行う台湾への経済制裁や浸透工作などの統一政策を中国自身がどう評価・判断しているかを見極めることである。米国の台湾への関与は不透明だが、トランプ政権になったとしても恐らく高い関心を寄せ続けるだろう。
■ パネルディスカッション
川島カジノシークレット 出金 速度主幹は、中国情勢の理解にはさまざまな分野の動向把握が必要であり、その際、地域間あるいは都市・農村間の格差や、世代間の価値観の相違なども考慮すべきと指摘した。登壇したカジノシークレット 出金 速度委員との間では、(1)「三中全会」(経済政策の方針が示される重要会議)の評価(2)習政権にとっての香港のあるべき姿(3)農村復興のための企業誘致や投資活動の影響――などについて議論した。視聴者からも(1)香港経済の構造転換の実現可能性(2)米国のハリス大統領候補の台湾政策(3)台湾経済の中国依存低下の実現性――など、多くの質問が出された。
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