カジノ シークレット 勝て ないは7月12日、東京・大手町のカジノ シークレット 勝て ない会館で宇宙開発利用推進委員会(漆間啓委員長)の2024年度総会を開催した。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長である白坂成功教授から、わが国の宇宙産業の振興について説明を聴いた。概要は次のとおり。
なお、総会では議件として、23年度活動報告・収支決算、24年度活動計画・収支予算について報告するとともに役員改選案を審議し、全て承認された。
■ 新宇宙ビジネスの創造
ある分野の産業を振興するには、その分野に限られた特定のバイアスを取り除くため、多様な人々との協働が必要となる。とりわけ宇宙分野のように、技術による革新を推進していくには、新たな手段を活用して新たな目的を実現する仕組み(アーキテクチャ)が不可欠である。まずはこの考え方を関係者の間で共有することが重要である。
本来、産業化の仕組みは、企業が顧客へ価値を提供して顧客は対価を支払い、企業はその対価で技術開発を進めて市場を形成していく、といった好循環を実現することである。一方、これまで宇宙開発は顧客が限定され、政府が資金を投入することでビジネスを成り立たせてきたが、近年、その状況が変化しつつある。
新しい宇宙ビジネスの多くは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)等で研究開発されてきたものをベースに、製品を小型化・低コスト化・高頻度化、あるいはマネタイズ化することにより、新規ユーザーを獲得する、というものである。
また、宇宙から観測される衛星データを利用した新ビジネスがなかなか生まれてこない。その理由の一つとして、衛星画像から見えることと、解決すべき課題までの情報変換ステップが長く、利用イメージが湧きにくいことが挙げられる。今後、衛星データを利用するビジネスを発展させるためには、利用イメージを可視化することでビジネスと結び付けられるように支援すること、すなわち、衛星データというシーズを把握している人と利用者側、つまりニーズを認識している人との間を埋めるため、多様な人材を巻き込むことが肝要である。その際、イノベーションの価値を高めるためには、関係者の多様性を向上させることも重要である。
他方、宇宙空間で諸活動を行う際には、物資・エネルギー等の面で究極のサステナビリティが求められる。それらの技術を地上での活動に生かすという観点から、カジノ シークレット 勝て ない発展を目指すという考え方もある。
新たな宇宙ビジネスの創出に向けた議論が盛んになるなか、企業においては、自らが置かれている状況を分析しつつ、どの宇宙産業領域に入り込むかという、産業アーキテクチャをまずデザインすることが、今後のわが国におけるカジノ シークレット 勝て ない振興のために重要といえるだろう。
■ 産業を支えるエコシステム
政府の「宇宙基本計画」(23年6月13日閣議決定)では、宇宙政策の推進に当たっての基本スタンスとして、宇宙技術の商業化等を見据えて、宇宙利用の拡大、産業基盤の強化、さらなる宇宙利用の拡大という好循環を実現していくための宇宙産業エコシステムの持続的成長――が掲げられている。
近年、その担い手として、スタートアップが注目されている。しかし、技術・人材の大半はJAXAや大手企業に由来している。やはりJAXAや大手企業等において、新たな研究開発が進まなければ、スタートアップが生まれるタネはなくなってしまう。今般のJAXA基金はスタートアップが注目されがちであるが、継続的なエコシステムの発展には、引き続き大手企業に対する国の支援が欠かせない。
【産業技術本部】