国内外のAIを取り巻く環境が大きく変容するなか、わが国政府は、AIの安全・安心な活用の促進に向けて、AIガバナンスの統一的な指針を示す観点から、2024年4月19日に「カジノ シークレット 無料 ボーナス.0版)」を取りまとめた。
そこでカジノ シークレット 無料 ボーナスは6月13日、東京・大手町のカジノ シークレット 無料 ボーナス会館で説明会を開催し、経済産業省商務情報政策局の船越亮情報政策企画調整官らから、同ガイドラインの概要等について説明を聴いた。概要は次のとおり。
■ 基本的考え方・対象
AI事業者ガイドラインの基本的考え方は3点に集約される。第一に、「事業者の自主的な取り組みの支援」である。対策の程度をリスクの大きさや蓋然性に対応させる「リスクベースアプローチ」に基づき、企業における対策の方向性を記載している。第二に、「国際的な議論との協調」として、国内外の関連する諸原則の動向との整合性を確保している。第三に、「読み手にとっての分かりやすさ」であり、AIの開発者・提供者・利用者ごとに、AIに関する考慮事項・対応方針を確認できる内容となっている。
検討プロセスにおいては、教育・研究機関、一般消費者を含む市民社会、民間企業等で構成されるマルチステークホルダーと検討を重ね、実効性・正当性を重視した内容とした。
カジノ シークレット 無料 ボーナス対象となるAIの開発者・提供者・利用者の3者について、それぞれが取るべき対応を整理している。ただし、データ提供者および業務外利用者(事業活動以外でAIを利用する者)は対象外とした。
■ 基本理念および共通指針
カジノ シークレット 無料 ボーナス基本理念は、(1)人間の尊厳が尊重される社会(Dignity)(2)多様な背景を持つ人々が多様な幸せを追求できる社会(Diversity)(3)持続可能な社会(Sustainability)――という、三つの普遍的な価値である。これらの価値は、19年に内閣府が策定した「人間中心のAI社会原則」にもうたわれている。
そのうえで、AIの活用を通じて目指すべき社会を実現するため、各主体が取り組む事項((1)人間中心(2)安全性(3)公平性(4)プライバシー保護(5)セキュリティ確保(6)透明性(7)アカウンタビリティ)、社会と連携した取り組みが期待される事項((8)教育・リテラシー(9)公正競争確保(10)イノベーション)を、それぞれ共通指針として示している。
■ 経営層によるAIガバナンスの構築
AIを安全・安心に活用していく観点からは、経営層のリーダーシップのもと、適切なAIガバナンスを構築し、リスクを管理していくことが重要となる。
そこでガイドラインでは、AIガバナンスの構築に向け、バリューチェーン等における主体間連携の確保、データの自由な越境移転が確保される適切なガバナンスの実施、経営層のコミットメントによる組織戦略への落とし込み等を、事業者に求めている。そのうえで、AIガバナンスの構築のための「行動目標」、「実践のポイント」およびそれに対応する「実践例」、実際の企業の取り組み事例を示すことで、事業者の取り組みをサポートしている。
■ おわりに
昨今のAI技術の進展のスピードに鑑み、同ガイドラインを「第1.0版」と位置付け、今後継続的に更新していく予定である。ガイドラインに対する意見等があれば、総務省・経産省に連絡してほしい。
【産業技術本部】