【成長戦略】

経団連の提言のほとんどが盛り込まれている。工程表に沿って、ぜひとも実行に移してほしい。経済界としても、経済成長の牽引役は民間企業であるとの気概を持って、経済の活性化に向けて努力していく。経済の状況は刻々と変わる。安倍総理は、「今回決定される成長戦略は、一つの通過点」であるとしている。これが終わりではなく始まりである。足りないものがあれば適宜追加していってほしい。

【投資減税】

安倍総理は来年度の税制改正に向けた議論を前倒しで行うよう指示し、投資減税を含めさらなる成長に向けた施策を検討するとしている。

税制改正の議論を前倒しで行うとの前向きの姿勢が見えることは、心強い。 各種統計によると、今年度の設備投資は増加の見込みである。こうした予測があることは経済にとって明るいことで喜ばしい。現時点では、投資減税だけでは設備投資は動かないと考えられるが、成長戦略が工程表に沿って着実に実現することが必要だ。需要が出てくれば投資減税は大いに力を発揮する。

グローバルな競争に打ち勝っていくためには、国際的な経営環境のイコールフッティングを確保する必要がある。投資減税はもとより法人実効税率の引き下げを前倒しで検討してほしい。