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2014年8月2日(土)  於:ブラジル サンパウロ
(日・ポルトガル語同時通訳)

安倍晋三内閣総理大臣、主催者であるジェトロ、日本経済新聞社、バロール・エコノミコならびにご列席の皆様。経団連カジノ シークレット 登録の榊原でございます。「日本・ブラジル・ビジネスフォーラム」の開催にあたり、一言ご挨拶させて頂きます。

このたび、私は安倍総理大臣が日本の総理大臣としては、10年ぶりに中南米諸国を訪間されるにあたり、官民一体となって経済交流を一層拡大するために、経済界各分野のリーダーの皆様とともに、総理に同行させて頂きました。

経団連としては1997年以来、17年ぶりの中南米訪問でございます。7月25日から9日間で5カ国を訪問する非常にタイトな日程ではございましたが、大変に実りの多い、有意義な旅となりました。

今回の総理のご訪問は中南米諸国とわが国との交流拡大に向けて新たな歴史を切り開く画期的なものであったと確信しております。また、その歴史的な訪問に我々経済界が同行できたことを大変嬉しく思っているところであります。

私どもは、各国の大統領、首相をはじめとする政府の首脳並びに経済界のリーダーの方々と親しく懇談する機会を得ました。日本の経済界に対する先方の期待がいずれも非常に高く、わが国との貿易・投資の拡大、あるいはインフラ整備への協力を強く期待していることを肌で感じとることができました。

先ほど安倍総理から、今後のわが国の対中南米政策について力強く、そして心にしみるすばらしいお話を伺いました。私も、大変大きな感銘を受けるとともに、強い共感を受けた次第です。

今回訪間した国々は、いずれも民主主義と市場経済、自由貿易といった基本的な価値観を共有する国々でございます。また、中南米諸国は成長を続ける6億人の市場というだけでなく、わが国にとって、グローバルな製造拠点として、また、資源大国、さらには大きなインフラ需要といった面で、非常に魅力のある国々でございます。

安倍総理は、先ほどのスピーチの中で「JUNTOS(ジュントス、ポルトガル語で「共に」の意味)」の理念のもとに、日本と中南米諸国との関係の緊密化を訴えられました。私ども、経済界といたしましても、各国の政府ならびに経済界と「JUNTOS(共に)」の理念に基づく交流の一層の拡大を通じて、日本と中南米諸国との関係強化に努めてまいりたいと存じます。

とりわけ、ここブラジルは、豊富な資源と農産物、2億人の人口を背景とする中南米最大の市場であり、日本の経済界が最も期待する国のひとつでございます。経団連は長年にわたり、プラジル全国工業連連盟(CNI)との間で日本ブラジル経済合同委員会を開催してまいりました。今年の秋、9月には17回目の合同委員会を東京で開催することとしております。

また、私は今般、「日伯戦略的経済パートナーシップ賢人会議」のメンバーに就任をいたしました。昨日の会合では、両国経済関係の強化に向けてのプログレスレポートを取りまとめ、両国首脳に提出をさせていただきました。

具体的には(1)ブラジルの資源開発やインフラ整備の推進、(2)ブラジルにおける農業、造船、ICTの分野へのわが国企業の積極的な選択、(3)EPAの締結の検討やビジネス環境整備などを進めることを報告いたしました。

今後は、日本ブラジル経済合同委員会と日伯賢人会議の連携を強化することによって、一層の交流拡大を図ってまいりたいと考えております。

本日は、プラジルと関係の深い企業経営者の方々から、両国の経済交流を拡大していく上での具体的な課題と方策について、お話を伺うことができるものと存じております。このフォーラムが「信頼の100年から繁栄と創造の100年へ」というタイトルにふさわしい、実り多いものとなることを祈念いたしまして、私のご挨拶とさせて頂きます。

以上

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