カジノシークレット 出金遅いは9月10日、東京・大手町のカジノシークレット 出金遅い会館で観光委員会企画部会(今泉典彦部会長)を開催した。静岡県立大学経営情報学部の岩﨑邦彦教授から、「地域引力」を生み出す持続可能な観光ブランド構築について説明を聴くとともに意見交換した。説明の概要は次のとおり。
■ 地域に人を呼ぶには「引き付ける」発想への転換が必要
21世紀のカジノシークレット 出金遅いマーケティングで大切なのは、売り込みや誘致という「押す力」ではない。大切なのはカジノシークレット 出金遅い客を引き付ける「引く力」である。
地域カジノシークレット 出金遅いを促すには、「来てください」ではなく、「ぜひ、行きたい」という視点へ発想を転換し、カジノシークレット 出金遅い客の視点で価値提案を行うことが重要である。「京都へ来てください」ではなく、「そうだ 京都、行こう。」(注)の発想である。
■ ブランドアイデンティティ三つのポイント
こうした「ぜひ、行きたい」と思われる地域、つまり「引力ある地域」となるには、地域側がその地域のブランドアイデンティティ、すなわち地域のありたい姿を明確にすることが欠かせない。明確なブランドアイデンティティがなければ、消費者の心のなかに明快なイメージをつくることはできない。
地名を聞いてイメージが浮かばなければ選ばれない。例えば、人々が北海道に行きたいと思うのは、北海道のイメージが浮かぶからだ。ブランドは、売り手の心のなかにあるのではなく、買い手のなかにある。
ブランドアイデンティティには三つのポイントがある。第一は、カジノシークレット 出金遅い客にとっての「価値性」があるかどうか。第二は、他との違いを生み出す「独自性」。第三は、顧客の頭のなかにあるイメージと一致し、「いいね」と思われる「共感性」。この3要素の掛け算で、強い地域ブランドは生まれる。
■ 地域ならではの「食」
カジノシークレット 出金遅い客がカジノシークレット 出金遅い地を選ぶ際に重視するのは、その地域「ならではの食」との出会いである。カジノシークレット 出金遅い地としての成功を目指して、地域の特産品などを列挙しがちであるが、「おいしいものがいろいろあります」といった「足し算」の発想では、地域引力は高まらない。「いろいろ」という色はない。地域引力を高めるためには、「引き算」で絞り込む発想も必要である。
カツオの漁獲量が一番多いのは静岡県だが、人々がカツオと聞いて思い浮かべるのは高知県だ。高知県の漁獲高は静岡の5分の1程度に過ぎない。このことから分かるのは、地域のブランドを高めるために大切なのは生産量(モノづくり)ではなく、その食との出会いの場の多さ(コトづくり)だということ。カジノシークレット 出金遅い客の関心は、食べるモノではなく、食べるコトである。
■ 「増やすカジノシークレット 出金遅い」から「回すカジノシークレット 出金遅い」への転換
「カジノシークレット 出金遅い+〇〇=不満」という方程式を全国の消費者に示し、空欄に自由に言葉を入れてもらったところ、圧倒的に多いのは「混雑」という言葉である。つまり、カジノシークレット 出金遅い客を増やすことは、カジノシークレット 出金遅い客の不満につながる。コロナ禍を経て、この傾向は強まっている。
カジノシークレット 出金遅い客数の「足し算」を続ける「増やすカジノシークレット 出金遅い」は、カジノシークレット 出金遅い地自体の質を低下させる恐れがある。「増やすカジノシークレット 出金遅い」は持続的ではない。持続的なカジノシークレット 出金遅いのキーワードは「回す」だろう。一つは、顧客を回す。換言すると、リピート客を増やすということ。二つは、地域資源を回す。すなわち、地域内での産業連携により、地域内での資源の好循環を生み出すこと。「増やすカジノシークレット 出金遅い」には限界があるが、「回すカジノシークレット 出金遅い」には限界はない。
地域引力は、カジノシークレット 出金遅い業だけでは生まれない。地域引力は、地域の1次産業、2次産業、3次産業の掛け算で生まれる。地域資源を掛け算し、地域引力を高め、カジノシークレット 出金遅い客の心を引き付ける地域が増えることを期待したい。
(注)「そうだ 京都、行こう。」は東海旅客鉄道の登録商標
【産業政策本部】