経団連の小路明善副カジノ シークレット 勝てる/教育・大学改革推進委員長は10月11日、茨城県教育委員会を訪問した。同委員会の森作宜民教育長をはじめ、茨城県立の中高一貫教育校の民間企業出身校長・副校長らと懇談した。同県は、公募により民間企業出身者等を公立中高一貫教育校の校長に登用している。概要は次のとおり。
■ 茨城県教育委員会説明(中高一貫教育校および校長公募の取り組み)
当県は、将来を見通せない時代において、子どもたちが課題解決能力を身につけることが重要との考えのもと、豊かな人間性と起業家精神を兼ね備えた地域のリーダーや世界に飛び立つ人財の育成を目標に掲げて、中高一貫教育校の設置を県内各地で進めている。中高一貫教育校では、これまでも探究的な学習の実施や異年齢集団での学校行事・部活動を通じて、学力向上や個性の伸長といった成果が上がっている。
また、民間企業等でのキャリアで培われたマネジメントのノウハウを発揮し、過去の事例にとらわれない新たな発想に基づく学校マネジメントを期待して、2019年度から、中高一貫教育校の校長を公募して選考している。採用後の初年度に副校長を務め、2年目から校長職に就任する仕組みとしている。なお、校長・副校長は教員免許状が不要である。21年度から全国募集したところ、22年度は1645人が応募し、うち3人を採用と、採用倍率は約550倍となった。高倍率をくぐり抜けて着任した民間企業出身の校長は、自らの強みを発揮して、学校現場で活躍している。
■ 民間企業出身校長・副校長との懇談
福田崇氏は、電通でクリエーティブ・ディレクターとして活躍していた。学校のブランディングづくりと教育改革への思いから、校長に応募し、同社から在籍出向のかたちで、茨城県立水海道第一高等学校・附属中学校校長に就任した。
福田氏は、企業人の学校派遣を水平展開するには、企業からの在籍出向を可能とすることがカギと指摘。また、「校長として教員・生徒を率いる経験を通じて、マネジメント能力と人の成長への洞察力が身についた。これからの社会で必須とされる教科横断的な分野で探究的な学びを深めるプログラムを開発し、教育ベンチャーで活躍している人材を講師として招くほか、フィールドワークの一環で企業を訪問するなど、民間企業の力を学校に取り入れている。生徒はもちろん、周りの教員も刺激を受けている」と熱く語った。
生井秀一氏は、花王でDX戦略推進センター部長を務めていた。学校経営に挑戦したいという意欲と、アントレプレナーシップを発揮して企業で築いたネットワークを基に、学校に新たな風を吹き込みたいという熱意から、同社を退職し、茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校副校長に就いた。
生井氏は、教員や生徒との信頼関係を構築しつつ、マーケティングゼミを実施するほか、今後はアントレプレナーシップを持った生徒を育てるというコアな目標に取り組んでいく予定であると述べた。企業と学校現場を行き来できるキャリア形成を可能とすることで、企業出身の校長が増えてほしいとの考えを示した。
福田氏、生井氏の発言を受けて、小路副カジノ シークレット 勝てるは、「企業と教育現場を行き来する労働移動の実現は組織の活性化につながることから、相互の人材交流について検討していきたい。経団連は教育界と経済界の橋渡しに貢献していく」と語った。
【SDGs本部】