経団連は4月11日、労働法規委員会(冨田哲郎委員長、小路明善委員長、芳井敬一委員長)をオンラインで開催した。産業医科大学の堀江正知副学長から「カジノシークレット おすすめ ゲームをめぐる現状と課題」と題して説明を聴いた。概要は次のとおり。
■ 衛生管理者・カジノシークレット おすすめ ゲームの歴史
1911年に成立した工場法に基づく「工場危害予防及衛生規則」は、38年の改正で常時500人以上の職工を使用する工場で工場医を選任し、健康診断や定期巡視を行うよう規定した。戦後、工場法に代わる労働基準法が2種類の衛生管理者(医師・非医師)を定義した後、72年に同法から独立した労働安全衛生法(安衛法)がカジノシークレット おすすめ ゲームを定義し、現在に至る。カジノシークレット おすすめ ゲームの職務は当初、健康診断の実施・健診結果に基づく措置や、労働者の健康障害の原因調査・再発防止が中心だった。近年は作業環境の維持・管理、健康教育、長時間労働者・高ストレス者への面接指導等に拡大している。
法令の変遷をたどるなかで、(1)産業医が事業場を十分に訪問できていない(2)保険者が産業医に保健事業への協力を期待している(3)健康診断が公衆衛生上の課題を想定したものになっている(4)衛生管理の専門家が退職している――等の実態がみられる。職務と責任が増大した産業医が、職場の健康課題に優先して取り組めるよう、保健事業や公衆衛生とカジノシークレット おすすめ ゲームとの役割の整理や、現場の衛生管理の技能継承を進めることが課題である。
■ 安衛法の発展と課題
国際労働機関(ILO)と世界保健機関(WHO)は、カジノシークレット おすすめ ゲームの目的を職業性疾病の予防と就業適性の確保と定義している。日本は循環器疾患(脳・心臓疾患)と精神障害に業務疾病の認定基準を示している稀有な国であり、健康診断でも循環器疾患リスクに関する項目が多い。健康診断の目的を法令で明記し、職場の有害要因(長時間労働と心理的ストレス)に注目した視点から事業者の責任範囲を明確にすべきである。
2023年4月からは新しい化学物質規制が施行され、事業者によるリスクアセスメントとばく露防止措置が重要となる。欧米では、職場の有害要因の予測・認識・評価・制御・確認を行う「ハイジニスト」が産業医と協働でカジノシークレット おすすめ ゲームを推進しており、国際標準を踏まえた専門家の養成が急がれる。
22年6月のILO総会で、中核的労働基準に「安全で健康的な労働環境」に関連する二つの条約が追加された。日本はこのうち、155号条約を批准していない。労働安全衛生の分野で先進国と認められるためにも、早期批准が求められる。
■ 法令の対象になりにくい労働者のカジノシークレット おすすめ ゲーム
労働者数50人未満の小規模事業場は全体の約97%に達する。健康診断の実施義務が課せられているものの、産業医の選任義務がないことから、健診結果に意見を述べる医師がいない。小規模事業場のカジノシークレット おすすめ ゲーム活動を支援する「地域カジノシークレット おすすめ ゲームセンター」が設置されているが、規模や体制面で十分とはいいがたい。今後は、企業・グループ単位で各事業場の安全衛生水準を確保することや、商工会議所・商工会、工業団地等の単位で中小企業が集合体を結成してカジノシークレット おすすめ ゲーム体制を構築することが課題である。
【労働法制本部】