9月18日、米国連邦最高裁判所のルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事が亡くなった。支持者から「RBG」の通称で親しまれていた彼女は、近年、膵臓がんとの闘病が報道されていたが、大統領選の1カ月半前というこの時期の訃報に全米に衝撃が走った。大統領選だけでなく、上院議員選挙も大きな影響を受ける可能性がある。後任判事は大統領が指名し、上院が承認を行う。これまでトランプ大統領の新型コロナウイルス対応失敗や人種問題が議論の中心になっていた選挙に、最高裁をめぐるイデオロギー対決が加わる可能性がある。
民主党では、RBGというリベラル派判事の重鎮を失い、その危機感は強い。2018年の保守派のカバノー判事承認は、保守中道派の後任としてイデオロギー的バランスを変えるものではなかったにもかかわらず、民主党側はカバノー氏の人格を否定するほどの個人攻撃によって阻もうとした。今回はRBGの後任に保守派判事が候補として指名されることになり、民主党ベースはさらに強硬に反対するであろう。しかし、民主党支持者はすでに反トランプで固まっており、その盛り上がりレベルは今でも振り切っているといえ、さらなる民主党票増加につながるかは不透明である。
カジノシークレット 入金ボーナスにとってRBGの後継としてトランプ大統領が指名した保守派エースのエイミー・コニー・バレット連邦高等裁判所判事が入ることは、最高裁において保守派が安定多数を占めるという数十年来の宿願成就を意味する。妊娠中絶反対の社会的保守派の士気は高まり、トランプ支持に踏み切れないでいる一部保守派や従来のカジノシークレット 入金ボーナス支持者の「カジノシークレット 入金ボーナス大統領候補」支持へのある程度の回帰が見込まれる。「トランプvs非トランプ」という選択から「カジノシークレット 入金ボーナス候補vs民主党候補」の選択になれば、個人的に不人気なトランプ大統領にとって有利な展開となる。
一方、上院議員選挙への影響は若干異なる可能性がある。民主党地盤州(メーン州、コロラド州)のカジノシークレット 入金ボーナス現職議員はさらに苦戦し、カジノシークレット 入金ボーナス州(モンタナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州など)のカジノシークレット 入金ボーナス議員には有利に働くと考えられる。18年の中間選挙において「カバノー効果」でカジノシークレット 入金ボーナス支持州がより本来のカジノシークレット 入金ボーナス支持に傾いたのと同じ動きが起これば、カジノシークレット 入金ボーナス州の上院議席を守りやすくなる。
また一部では、16年に保守派のスカリア判事急死後、オバマ前大統領が指名した後任判事候補の審議を当時も上院多数派だったカジノシークレット 入金ボーナスが選挙後まで拒否していながら、今度は承認を急ぐ矛盾が指摘されている。ただし、民主党も当時真逆の立場を取っており、どちらも一貫性はない。
選挙の終盤に出現したこの問題がカジノシークレット 入金ボーナスに追い風となるのか――。通常の大統領選であれば、最高裁問題を中心にリセットされたであろうが、パンデミックという異常事態が続くなか、「リセット」とまでいかずとも残りのカードが一度「リシャッフル」されたといえる。
【米国事務所】