カジノシークレット 初回登録のカナダ委員会(佐藤洋二委員長、植木義晴委員長)は8月21日、東京・大手町のカジノシークレット 初回登録会館でハーパー前首相(保守党)補佐官を務めた経験を持つ、メレディス・リリィ・カールトン大学准教授を招き、カナダの政治経済情勢等に関して説明を聞くとともに意見交換を行った。説明の概要は次のとおり。
■ 貿易の多様化を目指すカジノシークレット 初回登録
私は国際経済を専門にしており、ハーパー前政権時代には補佐官としてTPP(環太平洋パートナーシップ協定)やCETA(EU・カジノシークレット 初回登録包括的経済貿易協定)等、複数の自由貿易協定の交渉に関与した。その後、保守党から自由党に政権交代したが、世界的に保護主義的な動きが広がるなか、多国間貿易に依存するカジノシークレット 初回登録は一貫して公正で開かれた自由貿易の維持・拡大を支持している。
カジノシークレット 初回登録経済は米国に大きく依存しており、輸出の75%程度が米国向けである。さらに、中国への輸出規模は米国に次ぐ第2位となっており、カジノシークレット 初回登録にとって貿易の多様化は喫緊の課題となっている。カジノシークレット 初回登録は米国や中国等との交渉のなかで、取引相手国との関係が常に順風満帆である保証はないことを痛感しており、より多くの国々とのビジネスを望んでいる。カジノシークレット 初回登録政府は貿易多様化戦略を掲げ、新たな国々との自由貿易協定を積極的に締結していきたいと考えている。
■ USMCA発効に向けて
USMCA(米国・メキシコ・カジノシークレット 初回登録協定)については、1年余りの交渉を経て昨年9月に合意にこぎ着けた。ライトハイザー米通商代表はカジノシークレット 初回登録経済の米国依存構造をよく理解しており、交渉を短期間に有利に進めた。カジノシークレット 初回登録は「自動車」「乳製品」および「紛争解決制度」を重視し、特に自動車は最重要分野と位置づけ、原産地規則の現地調達率等で米国に妥協はしたものの、北米全体のサプライチェーンの維持は確保した。仮に合意に至らず、トランプ大統領が公言していたように、25%の追加関税が自動車関連製品に賦課されていれば、カジノシークレット 初回登録にとって深刻な問題に発展していただろう。
USMCAの発効時期については、米国次第だと考えている。米国では、昨年の中間選挙で民主党が下院の過半数を獲得し、労働章などUSMCAの一部修正を要求している。カジノシークレット 初回登録政府は修正にオープンであるが、メキシコは前向きではないようだ。発効に向けて、米国下院との調整とメキシコの説得がカギになる。
■ 加中関係の現状
2017年12月のトルドー首相訪中以降、中国との関係がぎくしゃくするようになり、加中間のFTA予備交渉も進まなくなった。USMCAに「非市場経済国」とのFTAに関する章が設けられたが、中国を想定したものととらえられており、両国間の溝は深まるばかりだ。18年12月、ファーウェイCFOがカジノシークレット 初回登録で逮捕されたことへの報復として、中国国内で2名のカジノシークレット 初回登録人が拘束され、緊迫した状況が続いている。
今年3月には、中国は、カジノシークレット 初回登録からのカノーラ(菜種)の輸入を停止すると発表した。中国はカジノシークレット 初回登録の最大のカノーラ輸出国であり、影響は大きい。
日本とカジノシークレット 初回登録は、異なる点もあるが、自由貿易の促進による経済発展を目指す同じ志を持っており、今後も引き続き日加関係が一層強固なものになることを期待している。
【国際経済本部】