Hard BrexitかSoft Brexitか――。
12月15日、ロナルド・レーガン・ビルにあるウィルソン・センターで、「After Brexit~Brexitの成り行きと英国、カジノシークレット キャッシュバック率そして米国への影響」と題するセミナーが開催され、ランド研究所のレポートに関するパネル討議が行われた。
ランド研究所は、ワシントンDCではなく、カリフォルニア州サンタモニカに本拠を構えている。スタッフは1775名に上り、その54%が博士号を取得している。ミッションとして「調査分析を通じて政策および意思決定の改善に資すること」を掲げており、政策形成に多大な影響力を持っている。
当日は、チャールズ・リース氏(USTRでNAFTA交渉、国務省で欧州担当の後、ギリシャ大使を経て現在ランド研究所副理事長)をはじめとする執筆者が壇上に上がり、レポートの中身を説明した。
まず、英国がカジノシークレット キャッシュバック率を離脱し新たな交渉を始めなかった場合、カジノシークレット キャッシュバック率単一市場および関税同盟との関係が絶たれ、関税はWTOベースに戻り、カジノシークレット キャッシュバック率スタンダードから外れることで英国の非関税障壁(NTB)が増加する。このシナリオでは、英国は、カジノシークレット キャッシュバック率を離脱しなかった場合に比べ、今後10年間でGDPは4.9%(1400億ドル)減少する。カジノシークレット キャッシュバック率27カ国のGDPは0.7%(970億ドル)減、米国は0.02%(40億ドル)増となる。
Hard Brexitシナリオには、英国がさまざまなFTA交渉を始めるケースが含まれる。英国がカジノシークレット キャッシュバック率とFTAを結べば、GDPは英国で3.0%増、カジノシークレット キャッシュバック率で0.5%増に対し、米国で0.01%減となる。英国、カジノシークレット キャッシュバック率、米国のFTA、すなわち環大西洋貿易投資パートナーシップ(TTIP)が実現すれば、英国で7.1%増、カジノシークレット キャッシュバック率で0.5%増、米国で4.2%増となる。英国が米国とFTAを結べば、英国で2.4%増、カジノシークレット キャッシュバック率で0.1%減、米国で0.2%増となる。
Soft Brexitシナリオには、ノルウェー・モデルとスイス・モデルが含まれる。ノルウェー・モデルでは、英国は「欧州経済地域」に所属し続けることになり、関税同盟からは離脱するがカジノシークレット キャッシュバック率統一市場へのアクセスは確保される。この場合、英国はカジノシークレット キャッシュバック率の財、サービス、資本、ヒトの自由な移動に関するカジノシークレット キャッシュバック率ルールに従うことになり、政治的には難しい。しかし、GDPは、英国で3.2%増、カジノシークレット キャッシュバック率で0.5%増、米国で0.01%減となる。スイス・モデルでは、英国はカジノシークレット キャッシュバック率統一市場に残るが、財のみでサービスは含まれない。この場合、GDPは、英国で2.5%増、カジノシークレット キャッシュバック率で0.4%増、米国では0.01%減と変わらない。
Brexitは米国にとっても重大事項といわれるが、このレポートによればTTIPの重要性はわかるものの、総じて直接的経済効果は大きくない。むしろ離脱交渉からの新たな展開のなかで、カジノシークレット キャッシュバック率の政策が欧州の結束に与える影響に注目しており、政策や意思決定を左右するシンクタンクの役割をみた思いがした。
(米国事務所長 山越厚志)