カジノシークレット おすすめは10月27日、女性役員のさらなる活躍を応援する「カジノシークレット おすすめ女性エグゼクティブ・ネットワーク」の活動の一環として、東京・大手町のカジノシークレット おすすめ会館で「第7回リーダーシップ・メンター・プログラム」を開催した。吉田晴乃審議員会副議長・女性の活躍推進委員長をはじめ会員各社の女性役員約30名が出席し、飯島彰己副会長(三井物産会長)をメンターに迎え、「つなぐ仕事とリーダーシップ」をテーマとした講演を聞いた。講演の概要は次のとおり。
■ 世界のつながる力
はるか昔から世界は、それぞれの国や地域に足りないものを求めて、つながろうとしてきた。21世紀においては、先進国は新興国の成長市場と安い労働力を、新興国は先進国の資金や技術力を求め、win-winの関係で互恵関係を築いたが、新興国で経済が成熟し、経済成長が鈍化し始めたことで、お互いにつながるメリットが以前に比べ減りつつある。
しかし、総合商社の仕事は、世界中のあらゆる人からのニーズに応えることであり、世界をつなぐ仕事はなくならない。先進国でも、成熟した新興国でも、衣食住の基礎的なニーズは満たされているが、健康、美容、介護など、高度なニーズが高まっている。これは資源・エネルギー、環境も含めて、世界共通の課題である。その解決策は新しいソリューションの創造やイノベーションである。
■ つなぐ技術の進歩
世界をつなぐ技術は飛躍的に進化し、いまやネットを開けば、否応なくつながる時代になった。AIやロボットが、世界が抱える課題のソリューションとなる期待が高まっている。一方、技術進歩のなかで、将来的には人の仕事の大部分がAI・ロボットに取って代わられ、高度な技術を持つ人でも仕事を失う可能性が出てくる。このような社会変化のなかで、人・企業に求められるのは「創造力」であるといえる。
■ リーダーに必要な要素
企業で創造力を生み出すポイントは「多様性」である。リーダーには、周囲から多様性を引き出すために、自分とは異なる人も受け入れ、活用していく力が求められる。AIが進歩しても、事業活動における最終的な判断はこれからも人が担うことに変わりはない。
2009年に社長に就任してからは、リーマンショックや原油事故、東日本大震災、訴訟事件等、大きな決断の連続であった。これまで現場で培ってきた勘が役立った。経営判断では、“もやもや”したときは、ゴーサインは出さない。
こうした現場力は、多様性が求められるなかでも、共通して求められる能力である。自分自身も、大阪での営業時代や海外赴任中など、たくさんの失敗から、現場力を培ってきた。現場力を因数分解すると4つの能力に分けられる。(1)好機と危機を察知する洞察力(2)すぐ判断して動く瞬発力(3)リスクをとってでも挑戦する行動力(4)人を動かすためのコミュニケーション力――だ。
現場力は経験を積み重ねることによって備わる。部下に対しても、あえて厳しい環境におき、修羅場・土壇場・正念場を経験させて育てることも必要である。そのためには、失敗してもドロップアウトすることのない組織であることが重要である。
【政治・社会本部】