経団連の佐藤義雄ヨーロッパ地域委員長は、東京・大手町の経団連会館で、5月23日にイヴァン・コルチョク・スロバキア外務・欧州問題副大臣と、同12日にヘンリカ・ボフニヤシュ・ポーランド民間経営者連盟カジノ シークレット 銀行 出 金と、それぞれ懇談した。両氏の発言の概要は次のとおり。
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スロバキア経済は堅調で、2019年または20年には財政均衡を達成する見込みである。海外からの投資も増加しており、基幹産業である自動車産業に加え、IT、エレクトロニクスセクターも目覚ましい成長を遂げている。従来は組立産業が中心であったが、現在は、高付加価値産業、研究開発等にも力を入れている。スロバキアは欧州の中心に位置することから欧州全域へのアクセスが容易であり、低い労働コストや政治的な安定性等の面でも、EUへのゲートウエーとして最適な立地である。
日EU EPAについては、大枠合意に向けたモメンタムが高まっている。反グローバリズムや保護主義的な傾向に歯止めをかけるためにも、日本とEUが模範となり先頭に立っていくべきであり、そのためにもEPAを早期に妥結することが必要である。
Brexitについては、今年末までに、英国在住のEU市民の権利保護、英国の対EU債務の処理等に関する交渉を終わらせ、その後は、英国とEUの将来の関係についての交渉を開始したい。英国進出企業に確実性を提供することが重要であり、最終的には英EU双方の経済にとってプラスとなることを期待している。
■ ボフニヤシュ・ポーランド民間経営者連盟カジノ シークレット 銀行 出 金
ポーランド経済は、個人消費や輸出が牽引し、17年のGDP成長率は、欧州のなかで最高水準の3.5%となる見込みである。失業率は史上最低レベルであり、目下好調を維持している。他方、ポーランド経済の最大の強みである高水準かつ安価な労働コストが上昇しており、労働力不足が大きな課題となりつつある。引き続き経済成長を実現していくためには、高齢化、移民問題なども含め、さまざまな問題に対処していかなければならない。
先日、ポーランド経済界を代表してローマ条約60周年記念式典に出席し、トゥスク欧州理事会常任議長、ユンカー欧州委員長はじめEU首脳と会った。現在、欧州では連帯の精神が広く共有されている。克服すべき問題はあるものの、われわれはより強いEU、EUのさらなる統合を望んでいる。
ビジネスヨーロッパは欧州経済界の立場から、EUの将来像、Brexitに関する検討を進めており、近くポジション・ペーパーをまとめる予定である。BrexitやEUが直面する諸問題について、解決策や新たなアイデアを見いだすことで、危機をアドバンテージに変えていきたい。
【国際経済本部】