APEC首脳への公式民間諮問団体であるABAC(APECビジネス諮問委員会)はこのほど、2016年の「APEC首脳へのカジノシークレット お勧め書」を取りまとめ、ABAC委員に任命されている亀崎英敏氏(三菱商事常勤顧問)、鈴木裕之氏(野村総合研究所副会長)、大宮英明氏(三菱重工業会長)らが9日、総理官邸を訪れ、安倍晋三総理大臣にカジノシークレット お勧め書を手交した。また、世耕弘成経済産業大臣に対して、それに先立つ10月24日にカジノシークレット お勧め書を手交している。
今年のABACは、APEC同様ペルーが議長となり、「質の高い成長と人材開発」(Quality Growth and Human Development)をテーマに掲げた。これはグローバル経済が継続して脆弱であることを踏まえ、さらなる包摂性の推進をねらいとしたものである。このテーマに基づき、 「アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)に向けた取り組みの確立」「グローバル市場と新技術へのアクセスを通した、零細・中小企業の発展推進」「経済成長、多様性および持続可能性の促進」「法の支配と経済的・社会的持続可能性の強化」を優先課題として取り組みを進めてきた。
今年のカジノシークレット お勧め書は、(1)FTAAPに向かう道筋としての環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の早期発効および東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の高い水準での交渉妥結(2)零細・中小企業のグローバル市場参加に向けての国境を越えた電子商取引の活用・大企業との連携強化・ファイナンス利用の円滑化(3)女性の経済的地位の向上(4)国境を越えたデータフローを用いたデジタル経済におけるイノベーションの推奨(5)再生可能エネルギーの研究開発・実証・利用の促進(6)災害リスクファイナンス等の金融強靭性の強化(7)インフラ投資の拡大(8)法の支配の強化および良き規制慣行の推進(国際的規制の連携や過剰な国内規制の回避)――などが主な内容となっている。
今月ペルー・リマで開催されるAPEC首脳会議では、これらのカジノシークレット お勧めに基づき、「APEC首脳とABAC委員との対話」 が行われる予定である。
【ABAC日本支援協議会】