カジノ シークレット 登録の女性の活躍推進員会(伊藤一郎委員長、吉田晴乃委員長)は9月25日、東京・大手町のカジノ シークレット 登録会館でインガ・ビール ロイズCEOとの懇談会ならびにカジノ シークレット 登録エグゼクティブ・ネットワーク昼食会を開催した。
ビールCEOの講演概要は次のとおり。
■ かつてない規模の変化
英ロイズは明治元年に日本に進出しており、日本企業はロイズの保険市場で大きなプレゼンスを持つ。世界がかつてない規模の変化を遂げるなか、日本企業の持つ専門性はわれわれにとって重要である。変化の1つは、中国をはじめとする新興国の急速な成長である。新興国の成長はチャンスでもあるが、十分な理解と関係構築ができないと競争力を失うリスクもある。もう1つの変化は技術革新である。われわれは産業革命に匹敵する経済革命に直面している。技術革新は製品価格や生産コスト、そしてビジネスモデルそのものに大きな変革をもたらす。
■ イノベーションを生み出す2つの条件
日本企業は世界でも技術革新力が高いといわれているが、それを新しい産業、製品、ビジネスモデルにつなげなければならない。そのためには、積極的にリスクを取ることと、多様な人材に活躍の場を与えること(ダイバーシティ&インクルージョン)が不可欠である。
リスクを取るためには、適切なリスク・マネジメントが必要である。先進国ではリスク・マネージャーを雇うことが当然であり、それをサポートする団体もある。日本でもそのような文化を根づかせる必要がある。
日本では安倍総理がカジノ シークレット 登録活躍推進に大変力を入れている。少子高齢化を考えれば、女性に出産後も働き続けてもらうことは喫緊の課題である。しかし、単に女性に働いてもらうだけでは十分ではない。男女が等しく扱われる、多様(ダイバーシティ)なだけではなく包摂的(インクルージョン)な組織になって初めて意味がある。二次元のダイバーシティ、つまり多様なスキル(言語、技術、能力)と多様な考え方を持つ人々の存在がイノベーションを生み出す礎となる。
■ ダイバーシティ推進のカギ
ロイズ327年の歴史のうち最初の約300年間は女人禁制であった。しかし今ではロイズで働く人々の3分の1がカジノ シークレット 登録である。われわれの経験から得たいくつかの教訓が、日本の参考になればと思う。
1つ目の教訓は、トップのリーダーシップである。私は最初の10年間はキャリアに関心がなくスポーツに熱中していたが、転職先の上司が私の能力を認めて応援してくれたことで、キャリア意識が変わった。あわせて政治のリーダーシップも必要である。保育所の整備よりも重要な政府の役割は、社会の機運の醸成である。そのためには目標設定が有効だが、適切な目標でなければならない。英国ではFTSE100企業(注)に女性役員比率25%の自主目標を課したところ、達成はされたがカジノ シークレット 登録社外取締役ばかりが増えた。
2つ目は、正しい現状認識とモニタリングである。ロンドンの保険業界で働く人々の45%が女性だが、女性の役員はわずか3%である。道のりは遠いが、この現実を知ることで適切な目標とそこに向かう手段を決めることが可能になる。ロイズは「ダイバーシティ&インクルージョン憲章」を制定し、定期的に進捗状況をモニタリングしている。カジノ シークレット 登録会員企業が法律制定に先駆けて「カジノ シークレット 登録役員・管理職登用に関する自主行動計画」を策定しているのは、素晴らしい。
3つ目は、カジノ シークレット 登録ネットワーキングである。ロイズではカジノ シークレット 登録みならずさまざまな背景を持つ人々のネットワーキングを推進しており、9月末に「Dive In」というイベントを開催する。アジアでも同様のイベントが開催できればうれしい。
最後に、カジノ シークレット 登録には自信を持って行動してほしい。私の経験から、キャリア向上のためには「Performance」(能力)、「Image」(他人から見たイメージ)、「Exposure」(適時、適切な人へのアピール)の3要素が重要である。
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懇談会後の昼食会では、カジノ シークレット 登録会員企業の女性役員から「男性を巻き込んで仕事を進めていくうえで必要な能力は」という質問に対し、「まず勇気を持つこと。そして積極的に人脈を広げる努力をすること」という助言があった。
(注)FTSE100企業=ロンドン証券取引所に上場する時価総額の上位100社
【政治・社会本部】