カジノシークレット 入金の産業技術委員会企画部会(須藤亮部会長)は2月19日、東京・大手町のカジノシークレット 入金会館で小野寺正共同委員長の進行のもと会合を開催し、三菱総合研究所の小宮山宏理事長から、「ドイツにおける産学連携の現状」について説明を聞いた。
まず、小宮山理事長は、ドイツ工学アカデミー(アカテク)の取り組みについて説明。「アカテクでは、『Energy, Resources and Sustainability』『Education and Technology Communication』『Technologies』の三つのキートピックを掲げ、ドイツにおける価値と雇用の創造を目指している」「ドイツの科学技術イノベーションに関する骨太戦略である『ハイテク戦略』では、新たな雇用の創出に向け、中小企業(SMEs)の支援に力を入れている。科学技術イノベーション政策のなかでも、雇用の創出という点を重視しているのが特徴」と述べた。
次に、「Industry4.0」の概要について言及。「『Industry4.0』は、ICTを基盤に第4次産業革命を起こすというもの。『Internet of things』という概念のもと、モノとサービスのスマート化を図ろうとしている」と説明したうえで、「ドイツで関係者から直接話を聞いてきた限りでは、具体的な内容が詰めきれておらず、他国で考えている戦略と現時点では大きな差異がない印象である」との見解を示した。
また、これに関連して、「私がガバニング委員長を務める文部科学省の『革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)』(注)でも、『Internet×3Dプリンター』というICTを基盤とする新たな取り組みを進めている」と説明した。
最後に、今後の日本に必要な視点について言及。「地球規模問題と超高齢社会に同時に対応しながら、QOL(生活の質)の向上を追求する『プラチナ社会』の実現を目指すべき。文科省のCOI STREAMなどを通じて、QOLの向上に資するイノベーションを促進したい」「日本は、ベンチャー創出という視点が弱い。新たな雇用を生み出す源泉はベンチャーであり、大企業ももっとベンチャーへ投資すべき」と主張した。
(注)革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)=産学連携によるビジョン主導型の研究開発プログラム。既存の概念を打破し、これまでにない革新的なイノベーションを創出するイノベーションプラットフォームを整備することが目的。2013年10月に12拠点を採択
【産業技術本部】