2018年6月号
1972年にローマクラブが発表した「成長の限界」は、自然資源の制約や環境汚染の増大等により、成長の局面は今後100年続くことはできないとの警鐘を鳴らした。それから約半世紀がたとうとするなか、現下のグローバル経済では、ヒトやモノ、資本が大量かつ瞬時に移動し、国や企業が相互の結び付きを一層強める一方で、成長が生み出す負の側面は、格差拡大や生物多様性への影響、自然災害など新たな課題を含め、地球規模で拡大・拡散し続けている。
2018年度は、カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック政策の方向性を示す「カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック基本計画」の改定に加え、2050年を見据えた「長期温室効果ガス低排出発展戦略」、いわゆる「長期戦略」の策定に向けた検討開始が予定されるなど、カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック・環境政策に関して重要な1年となる。そこで、カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック・環境問題をめぐる現在の世界情勢を踏まえ、日本の中長期的なカジノシークレット いんすたんと キャッシュバック政策・温暖化対策のあり方に関して議論する。
木村 康（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック副会長、環境安全委員長(当時)／ＪＸＴＧホールディングス会長）
資源の乏しい島国である日本にとって、カジノシークレット いんすたんと キャッシュバックを資源国から安定した価格で安定的に調達できることが、企業活動だけでなく、国民生活を営むうえで大前提となる。経済界の自主的取り組みが続けられていることなどにより、日本産業のカジノシークレット いんすたんと キャッシュバック効率は国際的に高い水準にある。こうした事実や取り組みをアピールして、日本が低炭素化に後ろ向きではないということを示していく「したたかさ」が必要だ。
水本伸子（ＩＨＩ常務執行役員高度情報マネジメント統括本部長）
政府のカジノシークレット いんすたんと キャッシュバックミックスの議論に倣って、各企業は自社のカジノシークレット いんすたんと キャッシュバックミックス戦略を立てる必要がある。当社も、長期的には脱炭素化を目指しているが、カジノシークレット いんすたんと キャッシュバックに関しては技術開発から製品になるまでのタイムスパンが長い。現在のカジノシークレット いんすたんと キャッシュバックを安定的に供給する役割を果たしていくと同時に、脱炭素化のシナリオをつくっていかなければならない。原子力は、技術開発、人材の確保、投資の継続といった部分で、さまざまな懸念が出てきている。このままでは既存の設備を維持する力も衰えてしまう。脱炭素化社会に向けた取り組みを進める一方で、原子力発電や石炭火力発電を産業として維持することを、国として明確に意思表示していただきたい。
進藤孝生（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック副会長／新日鐵住金社長）
安価で安定的なカジノシークレット いんすたんと キャッシュバックの供給は、多くの産業にとって事業活動を行ううえでの基本要件であり、国際競争を考えるならば「イコールフッティング」が重要となる。カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック政策の検討にあたっては、日本の持つ特殊性や産業に与える影響を十分勘案する必要があるだろう。現在の鉄鋼製造技術を前提とするならば、世界が豊かになるなかで、2050年には1.5倍のCO2が排出されることになる。豊かさと環境の両立を図るには、大きな技術のブレークスルーが不可欠であり、日本の技術力に期待されるところは大きい。
豊田正和（日本カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック経済研究所理事長）
今は地政学的に予測困難な時代に入っている。カジノシークレット いんすたんと キャッシュバックに関しては、中東、ロシア、中国の3つの国・地域の動向が鍵を握る。これらの国・地域の安定化に向けて、日本は、経済外交を通じて積極的にかかわっていくべきである。カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック政策の根幹である「S+3E」のうち、日本が最も脆弱なのはカジノシークレット いんすたんと キャッシュバック安全保障である。2030年、2050年のベストミックス実現、とりわけ2050年に80％の温室効果ガス削減を目指すことも踏まえると、原子力は欠かすことができない。そのためには、「国民の理解」と「規制の最適化」が鍵となるだろう。
根本勝則（司会：カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック専務理事）
冷静な目で世界の「潮流」を見据える
－パリ協定時代のカジノシークレット いんすたんと キャッシュバック政策
高橋恭平（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック審議員会副議長、資源・エネルギー対策委員長(当時)／昭和電工相談役）
加藤泰彦（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック資源・エネルギー対策委員長／三井Ｅ＆Ｓホールディングス相談役）
経済成長と両立した地球温暖化対策の促進に向けて
末松広行（経済産業省産業技術環境局長）
長期大幅削減に向けた温暖化政策の方向性
森下 哲（環境省地球環境局長）
環境制約下のカジノシークレット いんすたんと キャッシュバックシステムにおける石炭の未来
ファティ・ビロル（国際カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック機関（IEA）事務局長）
超スマート社会に向けたカジノシークレット いんすたんと キャッシュバックシステムの取り組み
日立製作所
再生可能カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック導入拡大と電力ネットワークの有効活用
廣江 譲（電気事業連合会副会長）
ドイツのカジノシークレット いんすたんと キャッシュバック転換に学ぶ
竹内純子（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック21世紀政策研究所研究副主幹／国際環境経済研究所理事・主席研究員）
気象とカジノシークレット いんすたんと キャッシュバック
村山貢司（気象業務支援センター専任主任技師／気象予報士）
８年目の福島第一
－廃炉に向けたこれまでの取り組みと今後
小野 明（東京電力ホールディングス常務執行役・福島第一廃炉推進カンパニープレジデント）
Ｂ７ケベックシティ・サミットに出席して
－自由貿易を通じた包摂的成長等についてＧ７経済界首脳と議論
榊原定征（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック名誉会長）
【提言】
わが国財政の健全化に向けた基本的考え方
/policy/2018/032.html
柄澤康喜（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック経済財政委員長／三井住友海上火災保険会長）
永井浩二（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック経済財政委員長／野村ホールディングス社長）
【提言】
新たな高付加価値産業の創出に向けた環境整備
/policy/2018/033.html
進藤孝生（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック副会長、産業競争力強化委員長／新日鐵住金社長）
岡藤正広（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック審議員会副議長、産業競争力強化委員長／伊藤忠商事会長）
【提言】
デジタル化とグローバル化に対応した会社法を目指して
－会社法制（企業統治等関係）の見直しに関する中間試案に対する意見
永易克典（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック副会長、経済法規委員長／三菱ＵＦＪ銀行特別顧問）
全員参加でサイバーセキュリティ対策を推進
－経営トップセミナーを開催
（カジノシークレット いんすたんと キャッシュバック産業技術本部）
経営者のひととき
「ぼっけもん」は行く
尾堂真一（日本特殊陶業会長兼社長）
Essay「時の調べ」
ブラック・ジャックになり損ねた私
森 耕治（ベルギー王立美術館公認解説者）
