日本再生により希望に満ちた未来を築く
日本は、新たな挑戦の年を迎えた。経済再生への道筋が見え始めているなか、この好機を失することなく、官民ともに全力を尽くす必要がある。 しかし、その道のりは平坦ではない。本格的な人口減少の到来、社会保障給付費の急速な増加、原発停止に伴うエネルギーコストの上昇、経常収支の赤字化への懸念など、課題は山積している。
日本は、新たな挑戦の年を迎えた。経済再生への道筋が見え始めているなか、この好機を失することなく、官民ともに全力を尽くす必要がある。 しかし、その道のりは平坦ではない。本格的な人口減少の到来、社会保障給付費の急速な増加、原発停止に伴うエネルギーコストの上昇、経常収支の赤字化への懸念など、課題は山積している。
企業の国際競争が激化するなか、日本経済が持続的成長を遂げるためには、日本企業が有する強みを発揮してビジネスチャンスを拡大していくこと、新興国をはじめとする海外経済の活力・成長を取り込むことが求められる。高度外国人材の活用や対内直接投資の増大など、内なるグローバル化の推進も課題となろう。2015年を展望して、世界経済、貿易、金融、産業の動向と各社の事業戦略とそれを実現するための政策課題、さらにグローバルに展開する企業活動が、どのように日本経済の発展に貢献し得るかを議論する。
小島順彦 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト副会長/三菱商事会長)
日本の成長戦略にとって、経済連携への積極的な取り組みは不可欠であるが、最も重要なのはTPPである。TPP交渉は正念場を迎えており、日米双方のリーダーシップに期待する。グローバル競争に勝つにはイノベーションが不可欠。グローバル化とイノベーションが日本の成長戦略の両輪となるべきである。持続可能な成長を実現する環境整備に取り組むうえで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催は、絶好の機会となるだろう。
奥 正之 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト副会長/三井住友フィナンシャルグループ会長)
世界経済は、全体として緩やかな成長軌道に乗っている。国際金融情勢は、日本を含む先進国の中央銀行による金融緩和政策が続くなか、リスクを内包しつつも、安定的に推移するだろう。日本のメガバンクは、ポストバブル期を経て、アジアの成長を足掛かりとして、2005年あたりから反転攻勢。バーゼルⅢ、各国規制、TLACなどの金融規制による世界経済への累積的かつ複層的な影響をしっかりとモニターしつつ、内外において金融仲介機能、情報仲介機能を果たしていく。
友野 宏 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト副会長/新日鐵住金副会長)
世界的に見て鉄鋼業は成長産業であり、量的にも質的にも成長を続けている。当社の戦略としては、国内の製造基盤を徹底的に強化したうえで、成長する海外マーケットを捕捉していきたい。基礎産業素材である鉄鋼は、使ってもらって初めて価値が生まれる。競争力のある鉄鋼をつくり、日本のものづくりに貢献していくために、他国の鉄鋼業と同じ土俵で戦えるよう、イコールフッティングが必要である。日本の鉄鋼業は、あらためてプロセスイノベーションに挑戦し、他国を圧倒する技術の獲得を目指していく。
内山田竹志 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト副会長/トヨタ自動車会長)
自動車の世界市場は、新興国市場の拡大に支えられ、引き続き拡大するだろう。世界販売における日系メーカーのシェアは30%で世界一であるのに対し、生産は11%と、海外生産が進んできている。当社は「需要のあるところで生産する」という方針であるが、新興国の多様な需要に対応して、日本からの輸出が増える可能性はある。新しい環境技術、安全技術を装備した自動車を先進国に売り込んでいくためにも、開発拠点、マザー工場としての日本の位置付けは重要である。
久保田政一 (司会:カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト事務総長)
さらなる成長に向けたグローバルなFull Value Chainの構築
中西宏明 (日立製作所カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト)
つなぐ力とビジネスイノベーション
飯島彰己 (三井物産社長)
ドメスティックに徹する
~セブン&アイ・ホールディングスのグローバル対応
鈴木敏文 (セブン&アイ・ホールディングスカ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト兼CEO)
“先端バイオ技術が先導するスペシャリティ食品企業”を目指して
伊藤雅俊 (味の素社長)
清水建設のグローバル化への取り組みについて
寺田 修 (清水建設副社長)
東南アジア発展への協力を通じ東アジア/アジア太平洋に繁栄を
白石 隆 (政策研究大学院大学学長)
東アジアの経済連携、2015年の課題
木村福成 (慶應義塾大学経済学部教授/東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)チーフエコノミスト)
特別寄稿
グローバル経済におけるジェンダー・ギャップの解消
カルロス・ゴーン (日産自動車社長兼CEO)
【提言】
日本の環境外交力への期待
~地球温暖化対策に関する提言
木村 康 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト副会長・環境安全委員長/JXホールディングス会長)
徳植桂治 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト環境安全委員会共同委員長/太平洋セメント会長)
【提言】
イノベーション・ナショナルシステムを構築し持続的成長につなげる
~「第五期科学技術基本計画」の策定に向けて
/policy/2014/099.html
内山田竹志 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト副会長・産業技術委員長/トヨタ自動車会長)
小野寺 正 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト産業技術委員会共同委員長/KDDI会長)
【提言】
わが国経済社会の活性化に資する外国人材のより積極的な受け入れへ
~第五次出入国管理基本計画策定に向けた意見
/policy/2014/095.html
古賀信行 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト副会長・産業問題委員長/野村證券会長)
【提言】
「宇宙基本計画」への期待
下村節宏 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト審議員会副議長・宇宙開発利用推進委員長/三菱電機相談役)
【提言】
実効ある少子化対策の実現を求める
~今後の少子化対策への要望
/policy/2014/092.html
髙尾剛正 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト女性の活躍推進委員会子育て支援部会長/住友化学副社長)
【提言】
わが国企業の競争力強化に向けて
Policy(カジノシークレット 入金方法)
尾﨑 哲 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト産業問題委員会競争力強化部会長/野村證券副社長)
日・トルコ経済連携の新たな時代に向けて
~第22回日本トルコ合同経済委員会を開催
釡 和明 (カ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト日本トルコ経済委員長/IHI会長)
未来を創る企業力 (6) ~100年経営の真髄に迫る~
比類なき人間力企業として、よりダイナミックに躍動。
山九
あの時、あの言葉
人に何をされたかではなく、何をしてあげられるか考える人生を
近藤史朗(リコーカ ジ ノ シ ー ク レ ッ ト)
Essay「時の調べ」
日本ラグビーの未来
~2019年W杯日本開催に向けて
平尾誠二(神戸製鋼コベルコスティーラーズゼネラルマネージャー)