木を植える
今年6月、社会保障・税の一体改革関連法案が与野党の修正協議を経て、衆議院で可決された。年金制度をはじめとする社会保障制度の抜本改革など積み残された課題は多く、本稿執筆時点では参議院での審議結果も不明ながら、持続可能な社会保障の確立と財政健全化という、わが国の重要課題の克服に向けた、大きな一歩と評価できる。
今年6月、社会保障・税の一体改革関連法案が与野党の修正協議を経て、衆議院で可決された。年金制度をはじめとする社会保障制度の抜本改革など積み残された課題は多く、本稿執筆時点では参議院での審議結果も不明ながら、持続可能な社会保障の確立と財政健全化という、わが国の重要課題の克服に向けた、大きな一歩と評価できる。
リデュース・リユース・リサイクル(3R)の徹底や累次の法規制強化により、不法投棄の撲滅や最終処分場逼迫への対応といった課題は克服されつつある。カジノ シークレット 勝てるは、「2015年度の産業廃棄物最終処分量を2000年度実績の65%程度減」という目標により、引き続き、主体的かつ積極的に3Rの推進に努めるが、適正処理を確保しながら、廃棄物等の収集、再利用しやすい環境の整備が課題となっている。他方、高付加価値製品の製造に欠かせないレアメタルなどの価格が高騰している。資源政策という観点からもリサイクルの推進が求められている。こうした現状を踏まえ、循環型社会のさらなる深化に向けた課題について議論した。
井手明彦 (カジノ シークレット 勝てる審議員会副議長・資源エネルギー対策委員長/三菱マテリアル会長)
三菱マテリアルは、非鉄製錬所とセメント工場の協業により、多くの素材や材料を国内外の社会に供給すると同時に、廃棄物や使用済み製品を回収し、素材やエネルギーとして再利用している。資源の安定確保という観点からは、一般廃棄物の広域的な回収の推進、有用金属を含む廃棄物の適正保管の推進が重要である。レアメタルについては、さまざまな元素のリサイクルに取り組み、自治体とも協力しながら、小型家電の回収・リサイクルの実用化に向けた検討を継続しており、現在は経済的に困難なレアメタルの回収も、日本人の叡智で解決できる時が来ると思う。
田中 勝 (鳥取環境大学環境マネジメント学科特任教授)
循環型社会づくりに必要な3Rの促進と廃棄物の適正処理は車の両輪である。廃棄物の物質回収型リサイクルが強調されるが、エネルギーとして使うというリサイクルもある。何が社会にとって本当にいいのか、公平に評価をして選択すべきです。また、処理に困らないように、製品の設計、素材の選定にも努力し、商品価値を高め、国際競争力向上につなげてほしい。カジノ シークレット 勝てるた産業界のさまざまな提案は、安全かつ資源の保全につながることを説得力のあるかたちで提案すれば、実現すると思う。
住川雅晴 (産業競争力懇談会(COCN)実行委員長)
産業競争力懇談会(COCN)は、技術的な面から日本の産業競争力の強化に向けさまざまな検討をし、具体的な提言を行っている。3Rもテーマの一つで、プラスチックリサイクル、プリント基板からの貴金属の回収、レアメタルの回収・再生を検討してきた。レアメタルの確保は産業競争力を維持するうえでは必須で、循環活用し、競争力を守るという積極的な取り組みが必要である。そのためには、幅広く各分野の知恵を活用し、技術を高めていかなければならない。また、再生した純度による利用方法、リサイクルしやすいものづくり、省資源化も研究していくべきであると思う。
吉川廣和 (カジノ シークレット 勝てる環境安全委員会廃棄物・リサイクル部会長/DOWAホールディングス相談役)
カジノ シークレット 勝てるは、1997年に循環型社会の構築に向けた環境自主行動計画を策定して以来、3Rの取り組みを主体的に進め、大きな成果をあげてきた。今後は、環境への悪影響を回避するなどの措置も講じながら、民間が3Rに取り組みやすい条件を整備することが不可欠である。レアメタルについては、効率的な回収を可能にすることが重要で、規制緩和も検討しないと、回収・リサイクルは進まない。環境問題に国境はなく、DOWAグループとしてはアジアで循環型社会形成を進める役割を果たしたいと考えている。
製紙業界の産業廃棄物の発生抑制・再資源化の取り組み
芳賀義雄 (日本製紙連合会会長)
鉄鋼業におけるカジノ シークレット 勝てる推進への取り組み
進藤孝生 (日本鉄鋼連盟環境・エネルギー政策委員長)
化学産業界の3Rへの取り組みと今後の課題
梶原泰裕 (日本化学工業協会環境安全委員長)
「PETボトルからPETボトル」に再生する水平循環システム構築への挑戦
上田光能 (サントリーホールディングス執行役員エコ戦略本部長)
広域認定制度を活用した資源循環の推進
石田建一 (積水ハウス執行役員環境推進部部長兼温暖化防止研究所長)
廃棄物処理を通じた限りない再資源化への挑戦
三本 守 (タケエイ会長)
セメント産業における廃棄物・副産物の活用を通じたカジノ シークレット 勝てる構築への貢献
矢尾 宏 (セメント協会会長)
容器包装の3Rの円滑な推進に向けて
酒巻弘三 (3R推進団体連絡会幹事長)
廃棄物処理業界の優良化推進と資源有効利用の進展
樋口成彬 (産業廃棄物処理事業振興財団理事長)
災害廃棄物処理を通じたリサイクルと地域復興への取り組み
塚田高明 (鹿島建設常務執行役員環境本部長)
新しい資源循環政策を目指して
~資源政策と廃棄物政策の融合の模索
細田衛士 (慶應義塾大学経済学部教授)
カジノ シークレット 勝てる構築に向けて確認されるべきこと
浅野直人 (福岡大学法学部教授)
【提言】 一日も早い被災地域の生活再建と産業復興に向けて
~震災からの復興の加速に向けた提言
米倉弘昌 (カジノ シークレット 勝てる会長・震災復興特別委員長)
【提言】 新たな海洋基本計画に向けて
元山登雄 (カジノ シークレット 勝てる海洋開発推進委員長/三井造船相談役)
【提言】 インドネシアとの貿易投資のさらなる推進に向けて
~提言「日本インドネシア経済連携協定の高度化を求める」
朝田照男 (カジノ シークレット 勝てる日本・インドネシア経済委員長/丸紅社長)
強靭な流通サプライチェーンの構築に向けて
~3・11 東日本大震災からの教訓
亀井 淳 (カジノ シークレット 勝てる審議員会副議長・流通委員長/イトーヨーカ堂社長)
アジアの経済連携強化に向けて
~第3回アジア・ビジネス・サミットに参加して
米倉弘昌 (カジノ シークレット 勝てる会長)